乾癬患者が生ワクチンを接種しても大丈夫か

乾癬患者が生ワクチンを接種しても大丈夫か

青年・壮年期

乾癬患者が
生ワクチンを接種
しても大丈夫か

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「母親が生物学的製剤を使っていると、子どもの生ワクチンの接種について医師に相談が必要」と聞きました。医師にはいつ頃相談すれば良いのですか。

母体の治療として妊娠後期に生物学的製剤を使用していた場合、胎盤を介して薬剤が胎児にも移行する可能性があり、生物学的製剤は免疫を抑制する薬剤ですので、薬剤が移行して出生した児では感染症にかかりやすい可能性があります。そのため、生ワクチン(ウイルスを弱毒化したタイプのワクチン)の接種は出生後半年(6ヵ月)まで避けたほうが良いといわれています。現在、生物学的製剤での治療を受けておられる方またはこれから生物学的製剤による治療を検討されている方で、現在妊娠中もしくは今後妊娠を計画されている方はそのことをぜひ主治医に伝えて、主治医と一緒に今後の治療について話し合われるとよいでしょう。

山口由衣先生

横浜市立大学大学院医学研究科
環境免疫病態皮膚科学 主任教授