乾癬だとなりやすい病気(併存疾患)

乾癬と関連しているといわれている病気には、心臓や血管の病気（心筋梗塞など）、糖尿病や肥満、メタボリック症候群、ぶどう膜炎（目の病気）、炎症性腸疾患（クローン病、潰瘍性大腸炎）、うつや不安などがあります。皮膚の症状だけでなく、こういった病気のスクリーニングも定期的に行うことが推奨されています。

リュウ

50代 / 男性 / 乾癬歴20年

乾癬があるとなりやすい病気はいくつか知られています。心疾患、腎疾患、肝疾患、うつ病、ぶどう膜炎、炎症性腸疾患、メタボリックシンドローム（糖尿病、脂質代謝異常、肥満など）、などがそれです¹⁾。また、関節炎を合併する乾癬のタイプもあるので、関節が痛くなることもあります。心疾患、腎疾患、肝疾患、メタボリックシンドロームは乾癬だけが発症原因ではなく、喫煙、食事などの生活習慣の影響を受けます。つまり、生活習慣を注意することで予防が可能な病気といえます。ぜひ健康的な生活を心掛けていただければと思います。

多田弥生先生

帝京大学医学部
皮膚科学講座 主任教授