乾癬性関節炎はどんな検査で分かるか

乾癬性関節炎はどんな検査で分かるか

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乾癬性関節炎は
どんな検査で分かるか

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どのような検査をすると乾癬性関節炎と分かるのでしょうか。

乾癬性関節炎(PsA)は、まずレントゲン検査を行いますが、腱の付着部(筋肉と骨をつなぐ腱が骨に付着している箇所)や背骨の靭帯の付着部炎だと、レントゲンなどでは分かりにくい場合があります。リウマチ専門医は超音波(関節エコー)を用いて関節の中の炎症や腱の付着部の炎症を評価しています1)。 体軸(背骨)の場合、MRIを撮れば炎症が分かることが多いのですが、整形外科医は、痛みがあってもレントゲンで明らかな異常がない人にさらにMRIを撮影することはあまりありません。
また、痛みが強くてもMRI画像に現れない方もいます。つまりMRIでも100%分かるわけではないので、乾癬の専門医は、患者さんの症状、血液検査やMRI画像などから総合的に診断しています。
PsAの早期発見のためには、定期的な検査を必ず受けることをおすすめします。特に関節のレントゲン検査は年に1回は受け、関節破壊が急激に進行しているところがないか確認したほうが良いと思います。

  • 1)Merola JF. et al.: J Am Acad Dermatol. 2024: 90(2): 349-357

岡野匡志先生

大阪公立大学 大学院医学研究科
高齢者運動器変性疾患制御寄附講座 特任教授

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