乾癬性関節炎を改善するために自分でできること


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乾癬性関節炎を改善する
ために自分でできること
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乾癬性関節炎と診断されました。症状を改善するために自分でできることはあるでしょうか。
乾癬の皮膚症状では、引っ搔いたり擦ったりすると、その刺激でそこに皮疹を誘発する「ケブネル現象」が起こります1)。乾癬性関節炎(PsA)の場合も、外傷やストレスがかかりやすい部位に関節炎が発症したり、けがをきっかけに関節炎が悪化したりすることがあり、これは「ディープケブネル現象」といわれ、外部刺激によって関節の症状が悪化することを意味します。傷付けたりケガしたりをしないよう注意することが大事です2)。
また、関節を保護することも重要です。手指に症状があって、痛みがあったり細かい動作がしにくかったりする場合は、細かい動作を大きな動作に変えるようにして、関節の負担を軽減しましょう。たとえば、スプーンやフォークの柄を太くすることで持ちやすくなるといった自助具を使う、手指が痛い場合は重い荷物を持つのを避けて肩に掛けるバッグやリュックを使うなど、工夫してみるとよいでしょう。
- 1)市山進ほか: ファルマシア. 2020: 56(4). 335
- 2)Tianzzi I. et al.: Ann Rheum Dis. 2018: 77(6). 922-925
岡野匡志先生
大阪公立大学 大学院医学研究科
高齢者運動器変性疾患制御寄附講座 特任教授

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