乾癬性関節炎について医師と話す時の注意点


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乾癬性関節炎について
医師と話す時の注意点
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乾癬性関節炎を発症して以来、自分なりに治療法などを勉強してきました。それによって、こうして欲しいという希望も出てきました。診察時に自分から細かい希望をお伝えしてもよいものなのでしょうか。
現在、診察の現場では、Shared Decision Making(協同的意思決定)という、医療者と患者さんが話し合いながら目標を設定することで、数ある治療方針の中から最適と思われる選択肢を納得できる形で選び、実施していくスタイルが浸透しつつあります。ですから、希望などを患者さんが医師に伝えることは大切です。
とはいえ、せっかくいろいろなことを学んでも伝え方によってはその想いが伝わらず、医師から「私のやり方で大丈夫だから」といった反応を返されてしまうなど、悲しい想いをしている患者さんもいらっしゃることでしょう。
自分の希望を医師にきちんと伝えるには、コツがあるのではないでしょうか。
乾癬性関節炎(PsA)は皮膚、関節と罹患する部位も複数あり、出る症状もさまざま、改善したい状況もそれぞれ異なるというのが実情です。この状況を思いつくまま話していては、限られた診察時間の中で医師がすべてを理解するのは難しいかもしれません。まずはどこをどれほど良くしたいのかを整理し、優先順位を付けて伝えてみてください。
患者さんが「自分の意思を伝える」ということは大事です。薬を服用して気分が悪くなった場合や、かゆみなどの症状についてもしっかり伝えるなど、医師とのコミュニケーションは治療においてとても大切なことです。
岡野匡志先生
大阪公立大学 大学院医学研究科
高齢者運動器変性疾患制御寄附講座 特任教授

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