乾癬性関節炎のためのリハビリテーション


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乾癬性関節炎のための
リハビリテーション
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乾癬性関節炎になったら、リハビリテーションは具体的にどうすれば良いのでしょうか。
乾癬性関節炎(PsA)のリハビリテーションにはいろいろな方法がありますが、症状のある部位を中心に行うのが良いと思います。私が参考にしているのは、関節リウマチで有効性があり推奨されているSARAH(サラー:Strengthening and Stretching for Rheumatoid Arthritis of the Hand)という手の機能向上のためのエクササイズプログラムです1)2)。ゴムバンドで引っ張ったり、粘土を握ったり挟んだりといったメニューを12週間行います。最初は理学療法士と一緒に実施して正しいやり方を習得し、後は自分で継続します。PsAの患者さんにも有用だと思います。ただしリハビリテーションは、理学療法士の指導を受けずに行うと体の負担になる可能性があるので、理学療法士の指導の下、行ってください。
炎症が治まり、手指がある程度動かせるようになったら、体全体を動かす有酸素運動もおすすめです。乾癬悪化のリスクファクターである肥満を軽減するのにも役立ちます。
- 1) Laura C. Coates et al.:Nature Reviews Rheumatology.2022:18.465-479
- 2) Lamb SE. et al.: Lancet. 2015; 385(9966):421-429
岡野匡志先生
大阪公立大学 大学院医学研究科
高齢者運動器変性疾患制御寄附講座 特任教授

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