乾癬の治療に年齢による適応制限はあるか
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乾癬の治療に年齢による
適応制限はあるか
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乾癬の治療法において、年齢によって受けられない治療はありますか。
外用剤については特に年齢制限はありませんが、体表面積あたりの皮疹の面積の割合が大きい患者さん(特に小児)の場合、活性型ビタミンD3外用剤の副作用である高カルシウム血症には注意すべきといえます。年齢制限を設けている治療薬としては、ビタミンA誘導体の飲み薬は25歳以下の患者さんに対し慎重に投与することになっています。生物学的製剤(注射製剤)は「成人(15歳以上)に投与する」とされていますが、6歳以上の乾癬の患者さんに使用可能(乾癬性紅皮症は除く)な生物学的製剤もありますので、主治医にご相談ください。また、その他の乾癬治療に使用される内服薬のPED4阻害薬やJAK阻害薬、TYK2阻害薬については、2024年1月現在、小児等における安全性が確立していないことから、成人(15歳以上の患者さん)に使用することになっています。
遠藤幸紀先生
東京慈恵会医科大学附属柏病院
皮膚科 診療部長
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