乾癬のことを考えると気分が落ち込む

乾癬のことを考えると気分が落ち込む

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乾癬のことを考えると
気分が落ち込む

  • #メンタルケア
  • #将来の不安

乾癬があることで気分が落ち込んだり、将来に不安を感じたりすることが多くあります。主治医には話しにくく、家族や友達も乾癬について理解していません。誰に相談したら良いでしょうか?

患者会が主催するイベントでは、ほかの乾癬患者さんもたくさん参加されています。そういったところで患者さん同士でお互いの悩みを打ち明け合うと、意外とご自身と同じ悩みを抱えている人がいることや、ほかの患者さんたちがどのように乾癬と折り合いをつけて日々生活しているかを知ることができ、きっとご自身にとっての励みになるものと思います。ですから一度、患者会のイベントに参加してみてはいかがでしょうか。さらに、患者会では個別相談を受け付けているところや、主催の学習懇談会で医師に個別相談できる時間を設定している会もあります。日本乾癬患者連合会のホームページや、そこに記載されている各地の患者会をチェックし、活用することをおすすめします。

そら

50代 / 男性 / 乾癬歴40年

私も長い間ずっと1人で悩んできました。病気のことって、身近な大切な人ほど言いにくいということもあると思いますし、誰かに言っても「大変だね~」とは言ってもらえても、自分の本当の気持ちまではなかなか伝えられず、1人で抱え込んでいました。ある時、患者会に参加してみたら、乾癬患者同士でわかり合えることもあり話もしやすくて、同じようなことで悩んでいる人と話しているうちに気分が晴れてくるという経験をしました。
でも患者会がない地域もありますし、そういった集まりには参加しにくいという方もいらっしゃいますよね。患者会でなくても、身近で話ができる友達や同僚、もちろんご家族でも、あなたのことを受けとめてくれる方が1人でもいるといいなと思います。乾癬のことはわかっていなくても、病気があってつらいということは伝わることもあると思います。私の知り合いの中に、周りとの関わりが苦手な患者さんがいて、その人は「通院しているクリニックの受付の方や看護師さんにはポロッと本音が言えちゃう」と言っていました。長く通院しているうちにちょっとした挨拶から始まったようです。話すことで心が軽くなることもあると思うので、1人で悩まずに「話せる人・場所」を見つけてみてほしいなと思います。

もこさん

50代 / 女性 / 乾癬歴30年

乾癬であるということは、友達や知り合いにはなかなか言いにくいことと思います。「主治医には話しにくい」とのことですが、やはりまずは、皮膚科を受診した時に先生に相談してみてはどうでしょうか? 医学的な観点からみて本当にうつ状態などが疑われる場合には、心療内科などへの受診を勧めることもあります。心療内科への受診は抵抗があるかもしれませんが、受診して良かったという患者さんも多くおられます。また、「先生が忙しそうで話しにくい」というお話もよく伺いますが、その場合には、ぜひお近くの乾癬患者会に連絡をお取りいただければと思います。各地の患者会に参加して、悩みを語り合ったりされるのも良いことです。また、患者会主催の勉強会やイベントなどでは、相談医の先生と診察室内とは違った形でお話をすることができるでしょう。相談医をされている先生方は皆さん経験も豊富ですので、診察室では話せないお悩みなどを聞いてくださると思います。

山口道也先生

山口大学大学院医学系研究科
皮膚科学講座
山口大学医学部附属病院
医療の質・安全管理部 副部長