乾癬性関節炎で腕が痛くて育児が困難

乾癬性関節炎で腕が痛くて育児が困難

青年・壮年期

乾癬性関節炎で腕が痛くて
育児が困難

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乾癬性関節炎のため、子どもの抱っこをはじめ、育児全般が難しい状況です。誰に相談すれば良いでしょうか。

お子さんとたくさん触れ合いたくても、関節炎があると思うようにならないことが多々あること、お察しします。特に、痛みは目に見えない症状のため、周囲に理解してもらうのは難しく、とてもつらいことと思います。効果的な治療も出てきていますので、痛みを我慢せず、ぜひ早めに主治医の先生に相談していただければと思います。

ななさん

40代 / 女性 / 乾癬歴30年

乾癬に伴う関節痛(乾癬性関節炎)の症状が強く、赤ちゃんを抱きかかえることが難しい状態なのだと推察します。まず、乾癬で通院中の皮膚科の主治医にその状況を相談しましょう。また、飲み薬や注射の薬を使う場合、薬が母乳に移行し、赤ちゃんに影響してしまうのではないかと心配もされているかと思います。痛み止めも含め、授乳中でも安心して使える薬もあります。乾癬性関節炎に対する生物学的製剤(注射薬)については、母乳への移行はわずかとされているものの、安全性のデータが少ないため、授乳中の投与は推奨されていません。しかし、その中で比較的古くから使用されており、乾癬性関節炎への有効性の高い抗TNFα抗体の使用は許容できるとされています。主治医の先生と、治療の変更も含め、よく相談してみてください。

安田正人先生

群馬大学大学院医学系研究科
皮膚科学 准教授