乾癬のプールへの影響が心配

乾癬のプールへの影響が心配

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乾癬のプールへの
影響が心配

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学校のプールには消毒液などさまざまなものが入っているというイメージがあります。乾癬の皮膚症状への悪影響はないのでしょうか。

日本学校保健会の「学校における水泳プールの保健衛生管理」によると、「アトピー性皮膚炎や乾癬など、難治性の全身の皮膚に症状を伴う疾患は多くありますが、人にうつることはありません。アトピー性皮膚炎の子どもは皮膚が弱く、塩素消毒剤の影響を受けやすいので、症状が重い時は、水泳を控えたほうが良いでしょう。」とあります。乾癬については特に言及はされていないようですが、心配でしたら主治医の先生と相談してみてください。

リュウ

50代 / 男性 / 乾癬歴20年

健康のためジムのプールで泳ぎたいのですが、皮膚への影響が心配です。入っても大丈夫でしょうか?

乾癬は外的な刺激により症状が悪化することが知られており、これをケブネル現象と呼びます。主に物理的な刺激ですが、時に消毒薬などの刺激により接触皮膚炎が生じたり、乾癬が悪化する可能性も考えられます。ただし、プールに入ることを過度に制限する必要はありません。プールから出る時、きちんとシャワー浴を行い身体を保清し、可能であれば保湿剤などを塗ると良いでしょう。無論、日々の乾癬治療の励行は欠かさないようにしましょう。本質問で保護者の方は、プールによる乾癬の悪化を懸念されていますが、実際乾癬の皮疹をお持ちの方は、整容的観点からプールに入れない悩みを持ちます。つまりプールに入るためには乾癬を上手くコントロールすることが何より重要で、症状に合った治療を選択することが求められます。なお、乾癬はプールやお風呂で他人にうつることは絶対にありませんので、周囲の理解が重要となります。

安部正敏先生

医療法人社団 廣仁会
札幌皮膚科クリニック 院長